アメリカと日本で1ヶ月間の自宅待機した話

2020年の3月半ばから4月の半ばにかけてサンフランシスコと実家の京都で約1ヶ月間の自宅待機をしていました。この1ヶ月間の経過を時系列でブログにまとめてみようと思います。

元々、3月末にアメリカでの仕事を辞め、その後、2,3ヶ月間ヨーロッパ各地を放浪する予定でしたが、ヨーロッパで新型コロナウィルスのパンデミックが起こったため、結局、ヨーロッパ旅行を断念し、日本の実家で2週間引きこもっていました。厚生労働省が指定した帰国後2週間の待機期間は過ぎましたが、今後も人混みを避けた散歩をする、必要最低限の買い出しに行くなど、なるべく家で過ごすようにしようと考えています。

サンフランシスコ

2月: ダイヤモンド・プリンセス号船内で集団感染

当時、日本のあるニュースが毎日のように報道されていました。主に、横浜に到着したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の船内で新型コロナウィルスの感染が流行したこと、船内の惨状、船内の惨状を憂いた感染症の専門家の意見が無視されたことなどがスキャンダルとしてソーシャルネットワークやニュースで流れていました。

サンフランシスコにいた私は、新型コロナウィルス関連のニュースを対岸の火事のように思っており、まさか世界各地で大流行し、緊急事態宣言や長期的な自宅待機要請が出るに至るとは思ってもいませんでした。私が務めていた会社のニューヨークのヘッドクォーターでは、社員にマスクを配る試みがされており、ちょうどニューヨーク出張から帰って来た同僚が一人あたり3枚のマスクを持って帰って来てくれました。

3月10日: Work from Homeを開始する

務めていた会社が全社員に対してWork from Homeを要請しました。この週から仕事を辞めるまでオフィスへ行くことはなくなり、スーパーへ食料を買いに行く以外は、外出を控えるようになりました。ベイエリアで感染者が確認され始めたのもこの週からです。また、日本でニュースになったダイヤモンド・プリンセス号の姉妹船グランド・プリンセス号の船内で新型コロナウィルスの感染者を出したこと、グランド・プリンセス号がベイエリアに到着したことがニュースで話題になっていました。

3月14日: ヨーロッパ旅行を断念する

イタリアではすでに新型コロナウィルスのパンデミックが起きており、元々予定していた4月からのヨーロッパ旅行は難しいと判断しました。4月1日のマイアミからリズボン行きのフライトをキャンセルし、代わりに3月31日サンフランシスコ発ホノルル経由大阪行きの帰国フライトを予約しました。半年前からヨーロッパ旅行を楽しみにしていたので、旅行ができなくなり相当落ち込んでいました。また、私は釣りが趣味なのですが、ヨーロッパに行く前に、マイアミへ行って、ピーコックバスを釣ることも楽しみにしていて、それもできなくなり、さらに落ち込みました。(ちなみに、すでにマイアミのピーコックバス移入の歴史など下調べしたりしていて、マイアミのピーコックバス釣りのブログを書くつもりでした。残念だ!)

3月17日: サンフランシスコでShelter in Placeが要請される

サンフランシスコ・ガバメントがnon-essential workersに対してShelter in Placeを要請しました。彼らが定義するessential workersとは、医療関係者やスーパーの店員、宅配員など、そのサービスが停止すると生活に支障が出る労働者のことで、それ以外の労働者は家にいるように指示が出ました。

偶然、Shelter in Placeの要請が出された日と食料を買い出す日が重なり、家の近所のWhole Foodsというスーパーへ行くと、棚から物が無くなっていました。(ただ、物がなかったのは要請が出された日だけでしたが。)

Shelter in Placeの要請が出た当日から、サンフランシスコでは、ソーシャル・ディスタンシングが徹底されているように感じました。例えば、近所のWhole Foodsでは、店の前に人の列があり、少なくとも2〜3メートルの間隔を開けて人が並んでいます。店の入口では、手袋・マスクをした店員が店内にいる客の数が一定数を超えないようにカウントし、店内から客が出たら新しい客を招き入れ、カートやカゴの手持ちの部分をアルコールで消毒してから渡してくれます。サンフランシスコのWhole Foodsの店員の例では、個々人がガバメントやWhole Foodsから指示を受け、何故その指示を受けているか理解し、考え得る最適な行動を実践しているように見えました。

3月24日: アメリカからの来日の入国条件が変わる

アメリカ特にニューヨークでの新型コロナウイルス感染者数が急速に増え始めます。日々刻々と状況が変わっていく中、いつ日本への入国条件が変わるか予測できなかったので、毎日、日米ガバメントや空港、エアラインのホームページで新型コロナウィルス関連の情報を追うようにしていました。そして、3月24日、関西国際空港のホームページに新しい入国の条件が追加されます。

3月28日以降にアメリカから日本へ入国する場合、以下のことを守らなければなりませんでした。

  1. 公共交通機関に乗ってはならない。
  2. 検疫所長が指定する場所またはホテルなどで2週間待機する。

1は、知り合いなどに車を出して貰うか、レンタカーなどを借りる必要があります。(ところで、人に近付かない方が良いのにどうやって車を借りるのだろうかとか、運転免許持ってない人はどうすれば良いのだろうかと思います。ちなみに、私は運転免許を持っていないです。)

2は、ホテルの場合、ホテルの費用は自己負担しなければなりません。

検疫所長が指定する場所が具体的に何を意味するかわからなかったので、関西国際空港に直接電話をかけて問い合わせてみました。そうすると、厚生労働省のホームページを教えられ、検疫所長が指定する場所に自宅が含まれるということがわかりました。また、公共交通機関を使わないために、家族に車で空港から家まで送り迎えをお願いしました。

3月26日: 予約していたフライトがキャンセルされる

いつものようにエアラインの予約ページを確認すると、突然、予約したはずのフライトが予約ページから見ることができなくなっていました。エアラインに電話で問い合わせると、そのフライトはキャンセルされたと言われました。曰く、エアライン直接の予約がキャンセルされた場合、カスタマーにキャンセルの通知は来るが、代理店経由でフライトを予約したのでキャンセルの通知が来なかったのだと説明され、リファンドの話をするには代理店に問い合わせる必要があると言われました。この事態の最中、エアラインや代理店から何もキャンセルの通知が来なかった事に対して内心に苛立ちつつ、しかたがないので、代理店に電話で問い合わせると、2つのオプションを提示されました。

  1. 5月以降の代わりのフライトの日程を指定する。
  2. リファンドを受け取る。

1をやたら勧められましたが、1は不確定要素が多いので、結局、今すぐリファンドを受け取ることにしました。新しく30日サンフランシスコ発ロサンゼルス経由大阪行きのフライトを予約し、家族に到着の日程が変わったことを連絡しました。ちなみに、東京経由の場合、大阪への飛行機に乗れず東京で2週間の待機になる可能性を考慮し、東京経由のフライトを避けました。

3月29日: 帰国フライト前日
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3月29日のDolores Parkの様子

サンフランシスコ滞在最終日、ルームメイトと近所のDolores Parkという公園まで歩きました。スーパーへ買い出しに行く以外は外へ出ていなかったので、およそ3週間ぶりの散歩です。久しぶりに歩いたためか、足がやや重く感じました。Dolores Parkはサンフランシスコでも有名な公園で、普段なら公園の芝生一面が見えなくなるほど人が所狭しと座っていますが、この日はほとんど人がいませんでした。

3月30日: 帰国フライト
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SFOにはほとんど人がいませんでした
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ハンドドライヤーは使えません

ルームメイトが車で家から空港まで送ってくれました。会社から貰ったマスクをして、サンフランシスコ国際空港へ行くと、空港にはほとんど人がいませんでした。フライトはJALとアメリカン・エアラインズの共同運航便で、サンフランシスコからロサンゼルスまでがアメリカン・エアラインズ、ロサンゼルスから大阪までがJALでした。アメリカン・エアラインズのフライトでは、機内にほとんど乗客がいませんでした。一方、JALの便はほぼ満席でした。この日、アメリカから日本へ帰る乗客が多かったようでした。JALの機内では3分毎にほぼ全ての空気が入れ替わると頻繁にアナウンスされていました。よくわからないですが、なんだか凄そうです。

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SFからLAのフライト
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JALの機内食はとても美味しい

京都

3月31日: 帰国

関西国際空港に到着し、家族に車で迎えてもらい、無事京都の実家に帰宅しました。関西国際空港のイミグレーションでは、ソーシャル・ディスタンシングは実践されておらず、イミグレーションの際、帰国者が列に間隔を開けず並んでいました。入国の際、2週間の自宅待機することを紙にサインしました。その紙面には、ヨーロッパから来た場合、その旨をチェックできるようになっていましたが、アメリカから来た場合のチェック項目がありませんでした。公式ページの情報によると、28日以降アメリカから来日する場合、自己申告する必要があることを事前に確認していたので、自己申告することができないがどうなのかと質問したら、紙面に項目がないためチェックしなくても良いと言われました。アメリカから来たことをチェックする欄はありませんでしたが、念の為、その旨を紙に書いておきました。もし来日した人から感染が起こった場合、誰がいつアメリカのどこから来たか特定できないのは問題だと思いました。

4月15日: 待機期間終了

2週間、家から外へは一歩も出ず、家の中で過ごしていました。厚生労働省が指定する待機期間が終了しましたが、今後、外に出る場合は人混みを避けた散歩や買い出しに行くなど以外、引き続き、家の中で過ごそうと思います。感染のリスクがあるのに空港から送り迎えしてくれた家族には感謝ですね。

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TKGはとても美味しい

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